浜辺の歌、その後

3/11上野不忍池ほとりで「浜辺の歌」演奏中に地震に遭遇しましたが「その後の顛末?報告」のリクエストを頂きましたので、謹んでご報告致します。

地震直後、心配顔の人達があちこちのビルからどっと外に出てきました。あとで分かったのですが、ここは緊急避難場所とのことでした。そのド真ん中で演奏していた僕ですが、急ぎ荷物をまとめて、約22kgのキャリアを引きずりながら帰途につきました。多分電車は全部ダメだろうと思いましたが、念のため上野駅へ・・やはり動いていませんでした。世田谷まで歩く覚悟を決めて、上野をスタート、御徒町〜神田、東京駅では公衆電話を待つ長蛇の列が出来ていました。

東京駅〜有楽町〜銀座に向かう途中、数台の緊急自動車がサイレンを鳴らして到着したところを見ると、ガス漏れ?・・確かにガスの匂いがして、緊急処理を行っておりました。怖いことです。

銀座〜新橋〜虎ノ門〜溜池に到着する頃、少しくたびれてきましたが、荷物も大きいしバスなどとても乗れる状況ではありません。しかし車はほとんど動かない大渋滞、結果的には徒歩が一番早かったかな?というのが実感です。(上り坂でセット一式引っ張って歩くのは結構シビレましたが・・。溜池〜六本木、西麻布〜高樹町、渋谷〜大坂上、の3ヶ所あり)

六本木〜渋谷への途中、ビル前にガラスが散乱して歩道が通行止めとなっておりました。これも怖いことです。

渋谷を過ぎると246を行く帰宅者の数がどっと増えました。車道にはみ出して歩く人達も沢山いました。川崎〜横浜を越えて延々続く246、目的地はどこなんだろう?・・しかし皆さんとても静かに、整然と、黙々と歩いておられました。お疲れさまです。

この日の歩数は35,139歩、時間は4時間以上。被災地のことを思えば、無事に帰れたこと、帰るところがあることが何とありがたいことか。
被災者の方々に一日も早い安らぎのあらんことを、原発事故の早期解決を、祈ってやみません。

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3/10〜22のサックス時間合計: 565分 歩数合計 161,627歩

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