肖像権?

秋色真っ只中の穏やかな日曜日の上野公園。お客さんも程よく集まってくれて、楽しいストリートであった。僕の演奏ぶりに興味があるのか、結構カメラを向けていく人が多かった。(投げ銭は別として・・)

話しは変わって、阿佐ヶ谷駅での出来事。ある夕刻、駅の入り口で紳士風にバッチリ決めた外国人のバイオリン奏者がカラオケバックにクラシック系の曲を美しく奏でていた。僕は音楽はさておき(失礼!)、その正装姿に感銘を受け、プロ根性はさすが!と思わずデジカメのシャッターを切った。するとどこからとも無く突然現れたご婦人に「写真撮影は困ります!」と言われ、アレッ・・そうなんだ、と即座にやめた・・が、どうも釈然としない。人通りの多い公共の場で、多分無許可で場所を占有し演奏しているのを、こちらも勝手に数枚写真に収めてもそんなにおとがめ無いんじゃないか、と考えてしまう。もちろん、撮った写真を公に勝手に使えば肖像権などの問題も出てくるだろうが・・。いっそ、すぐ脇に交番にでも行って聞いてみようかとも思ったが面倒なのでやめた。
自分のストリートに置き換えてみると、冒頭のように勝手に撮って行く人は実に多い。まあ、その中でも特に何枚も念入りに撮る人の中には投げ銭をくれる場合もあるが、普通はお互いあんまり気にしない。それどころかカメラや携帯向けてる人に、面白がってカッコ付けてポーズを決めちゃったり、と楽しくやっている。また、沢山写真やビデオを撮っていた人の中には、後でわざわざプリントなどを届けてくれる人もいる。実にうれしいことだ。ぼくにとってはみんな大切な人達、演奏などに障害がない限り、いつでもニコニコ。撮影拒否なんて思いもよらないが、僕の方が甘いのかな?
通りすがりに思わず写真を撮る・・デジカメや携帯が普及した今となってはごく普通のこととなった。また今度、交番に寄って聞いてみようかな。

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