人の知恵、神の技
身近なところで感心してしまうこと。思わぬところで大きな感動にぶつかる！・・のお話し。
その一つは、商品などを購入した際の梱包用のケース。以前は発泡スチロールなどが多かったと思うが、最近は厚紙で作られていることが多いように感じる。観察してみると、実に精密に出来ている。そして驚くのは一枚の厚紙だけで出来ている場合が多いことだ。携帯を購入した時の梱包ケースを眺めてみた。たった一枚の紙が、切り紙細工のように切り込まれ、機器や付属物にあわせ実に巧みに、精密に組み上げられている。紙以外のパーツや接着剤など一切使用していない。しかもわずかな面積の紙を極限まで切り詰めた無駄のないデザイン。一枚の平面から、充分な強度を持った複雑な3次元（立体）を作り出す、その想像力は神業としか思えない。こんなところにまで、高度な知恵と技を持った天才が潜んでいる！と思わずうなってしまう。世の中、隠れた裏方にスゴイ人が沢山いるものだ。おもてに現れないだけだ。これら“作品”は生活に密着しながらも、極限に挑む気迫を感ずる一種の芸術作品！・・のようでもある。バランスのとれた美しさがあるのだ。
皆さんも、何か購入した時に使われている梱包ケースが紙などで組み立てられているものだったら、役目が終わったからとすぐに潰して捨てず、しばし鑑賞してみてはどうだろう。丁寧に広げてみると、たった一枚の紙が一筆書きのようにつながって・・きっとビックリ仰天！間違いなし。
