スウィート・メモリーズ

ytoma2009-02-06

ストリートで、少しばかりの気恥ずかしさを押さえて「TOMA Ballads 2」に入っている松田聖子のヒット曲「スウィート・メモリーズ」を演奏していた時のこと。若いお母さんと2才ぐらいのかわいい女の子が立ち止まって、しばらく聞いてくれた。終わってお母さんに「この曲好きですか?」と尋ねたら「いえ、初めてです」「え!・・松田聖子さんが歌ってるんですよ」「ああ、そうなんだ・・」
僕は今まで、ほとんど歌謡曲は聴いてこなかったし、自分のジャンルではなかったので、この手の曲はまったくの門外漢、たぶん僕が特殊人間で、ふつうの人なら誰でも知っている曲なんだろう、程度に思っていた。でも考えてみると、この曲が世に出てヒットしたのは1983年、もう26年も前のこと。僕はいつもオリジナル曲と、いわゆる古いスタンダードジャズ中心にやっているので、この曲も、最近の若者の曲の一つというイメージだった・・が、自分の年齢を忘れたとんでもない思い違い・・ああ、時は流れているのだよ!!もう充分に今の若者世代から引き離されてしまった過去の曲、であったのだ!
「TOMA Ballads 」シリーズは、時代を超えて愛される名曲の集大成、という一つのコンセプトがあり、「TOMA Ballads 2」の選曲にあたって、曲としての完成度が高く、魅力があって、みんなが知っている日本の曲も入れようと、この曲の加えた。
さて、しばらく聞いてくれていた二人、最後に、何故かお母さんは、僕のオリジナル曲ばかりのフォトンシリーズ「光の森」をご所望。またまた「えっ?(なぜ?)・・ありがとう!」逆転ホームラン?!意外だった。その中の曲は演奏してなかったのに・・

おかげ様で、いくつか確認出来た。
「スウィート・メモリーズ」はそのブームが過ぎ去った後も、楽曲として世代を超えて人々を引きつける魅力、エネルギーを保ち「TOMA Ballads 」シリーズの選曲として正しかったこと。そして、僕の演奏も、人の心に届いているようで、まあ多少自信を持って良いか・・。そして、僕の作品に対しても興味(葉祥明さんのジャケットも人気あり・・)がつながり、最後には選んでくれた。とてもうれしいこと。ありがとう!
これからは小恥ずかしがらずに、もっと「スウィート・メモリーズ」も演奏、世代を超えて生き続けることの出来る素晴らしい音楽を伝えたい、の心境。
お母さん、「光の森」の方はお役に立っていますか?

次回の<TOMA リラックスライブ Vol.24>は3/3(火)「ひな祭り」です。“春”の選曲でお楽しみ下さい!
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