重要機密、1970円。


ストリートをやる時、投げ銭入れを置いているが、あらかじめ小銭を少々入れてある。投げ銭のお志を持った方が迷いなく入れられるように、である。
もし自分が人に投げ銭しようとした場合、それらしき器に何も入っていなかったら、入れて良いものか分からないし、あまり気分の良いものではない。余計な迷いも出て、何より入れる気が失せてくる。投げ銭するにはそれなりの明確さ、勢い、気合い、タイミングが必要だ。
さて、そこで、投げ銭入れの中にチラリと見える“見せ金”をどんな配分でいくら入れておくか、の考察・・“マル秘情報公開!”である。

まず、一円や五円の投げ銭はご遠慮申し上げたいので、見せ金としては入れない。
次に十円はまあ良しとして2枚ほど、脇役として多少のアピールを許可する。
そして少々中途半端な存在の五十円玉、そう沢山持って歩く人もいないだろうから、1枚だけにする。
さて、ここでいよいよ小銭の王様、いくら頂いても問題のない百円の番だ。これは遠慮せず、一番目立つように、4枚とする。
そして次は五百円玉。これが妙に多かったりすると、入れる方はギョットするだろうから、さりげなく、1枚としておく。
さてお札であるが、これは千円札一枚のみ。これを数枚にしたら、ずいぶん儲かってるじゃないか、と思われてしまうし、小銭を入れようとする人の気分も悪くなることだろう。たまに太っ腹な方、もしいらっしゃればよろしく!ということにする。
さらに高額な五千円や一万円は・・見せ金用にキープしておく、なんてあり得ない!
さてこれで、締めて1970円也。投げ銭入れにも、それなりの想いが詰まっているのである。投げ銭、感謝!

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