ヘブンアーティストの看板(パネル)


前回に話題に引き続き・・
投げ銭入れの他に、ストリート活動時に、フロントに置く大切なものがもう一つある。それはヘブンアーティストであることを証明する白板パネルだ。東京都のマークとヘブンアーティストの表示があり、そこに各自アーティスト名を記入して正面に置く約束になっている。毎回、現場に出向くと、その場所を管理する、公園などの場合なら管理事務所へ、地下鉄の場合なら駅事務室へ行ってパネルを受け取る。上野公園の場合などは、おまけに大売り出しの宣伝のような旗まで立てなければならない・・これはちょっと恥ずかしい。さて、そのパネルのことであるが、普段あまりヘブンアーティストが活動していないところでは、ちょっとした効果を発揮することがある。
代々木公園で演奏している時のこと。ここは上野公園のような人気はなく、活動する人もほとんどいない。このため公園の管理の人達もヘブンアーティストなるものに、あまり慣れていないようで、こちらが演奏中のところを、巡回管理の人が見つけると、早速「ここで勝手に演奏することは出来ませんよ!」と制止してくる。しかし演奏中であり、途中でやめたくもないので、さりげなくパネルを指す。と、その人はしばらく眺めてから、「あ、、そうか・・」と納得、すまなそうに、そっと退場してくれる。この時、パネルのありがたみを実感する。僕のような気が小さい人間は、ちょっとしたことでも集中出来なくなり、演奏どころではなくなる。誰にも気兼ねなく、心静かにパネルを指し示すだけで堂々と演奏を続けられる、ヘブンアーティスト資格に改めて感謝、である。
その分、演奏は、常に心を込めて、一生懸命!である。

TOMAのライブ  TOMAのCD  TOMAのホームページ