いのちの役割


ごく普通の、どこにでもある、とかく見過ごしてしまう雑草。でもよく見れば、そこはエネルギーと生命力に満ち溢れた世界。
わずかな土と水のある小さな空間を自分の居場所と定め、ひたすら生きる。寿命がくれば、いやその前でも、土や水が吹き飛んでしまえば、さっさと枯れて消える。証拠は残さず、何も求めない。

世の中、無駄な命は一つとしてない、と言われていることだが、彼らとて同じはず。さて、その役割とは?・・そんなことを考えてしまうだけでも、まずは立派な価値があるのかもしれない。
彼らから与えられるもの・・人に心地よい小さな緑。ほんの少し生み出す酸素。どこでも精一杯に生きられるよ、と人を励ましてくれる姿、煩悩を捨てて生きよ、と会得すべき心、etc...多くの事柄がある。結局、僕たちのために生きている!

表通りの手入れの行き届いたところに雑草はあまりない。さっさと駆除される。そこは人の世界であり、それもまたとても大切なこと。人の”気”が入ってキリッとしまるところに人の世の秩序が生まれる。人には法や秩序が必要だ。
そんな世界では、小さな曖昧な命は消えて行かざるを得ない。彼らの存在は、そんなことまで気付かせてくれる。雑草一本、役割は大きい。感謝が足りないゾ!
と何やら哲学的?になってしまった・・

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