演奏者の配置について

眼前に素敵な景色が広がる中での音楽会。

室内から風景を楽しむとき、大抵は一方向、一面のみが多い。さて演奏者はお客さんから見て、風景をバックにした方が良いのか?それとも、風景はお客さんの後ろに会った方が良いのか?
場所により、コンセプトにより、普段の利用方法により、考え方も様々だから正解はないだろうが、最近訪れた、真鶴の海に面したホテルでは、僕たちが素晴らしい景色を堪能しながら演奏出来るステージ配置であった。演奏者側にとっては、とても気持ちのいい配置だが、お客さんは僕たちを見ていると、振り向かなければ、外の風景を楽しむことは出来ない。

でも、これもあり!と思った。演奏者が素敵な景色を目の前に心安らぎ“良い演奏”をする。お客さんはその“良い演奏”を楽しむことが出来る。お客さんは気分を変えたければ後ろを振り返れば良い。つまり、本質である「音楽」を、大切にする、ということだ。問題は“良い演奏”が本当に出来たのかどうか、だが最後には皆さんと記念撮影も出来たので、まあまあご満足頂いたのではないか。

大きな鏡などあって後ろの風景も映し出されると、さらに楽しさ倍増かも・・
後ろに素敵な光景が広がる場合もあります。

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