朝の平和

世田谷公園の毎朝7時過ぎ、近隣の人々が集まって合唱が始まっている。歌の中身は全て演歌。それだけでもかなりインパクトがあるが、ほとんどはマイナー(短調)曲。いつ遭遇しても、さわやかな朝の空気が、ド演歌のもの悲しき世界に変わるギャップは強烈だ。

しかしこの合唱隊、ずいぶん長く続いていると思われる。僕の記憶では、5、6年・・いや10年以上続いているかもしれない。
何事も“継続”は力なり!だ。いつもみな喜々として集まり、楽しげに、力強く!悲しい演歌を歌っている。継続出来る理由は、形はどうあれ“自然体の集まり”だからなのだろう。誰はばかることもなし・・
通りすがりの傍目にはすぐには理解出来なくても、継続のための理由は必ずある。
明るくさわやかな朝、暗く悲しき「平和」があった。

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