結論の出ない考察

上野御徒町駅にて。。

ホームレスとひとくくりにしたら一般のホームレスには気の毒であろう、いわゆる悪臭をまとった元祖乞食・ルンペン、浮浪者と言うのか。。
妖しい酒ビン抱えて僕の目の前に陣取った。かなり酔っぱらっているようだし、何かブツブツ言ってる。こちらはフリーズ。まだ演奏の持ち時間は残っているが、どう対応すべきか分からず、しばし呆然・・どいてくれとも、どこかへ行ってくれとも言えず。
しかしこんなことでひるんではならぬ、と覚悟を決めて演奏を続けることにした。いつもと変わらぬ心で。。
過ぎ行く人は異様なまなざしでその人物を眺めて通りすぎる。さすがに止まる人も投げ銭もない。
しばらくするとその御仁、気持ちがよかったのだろう、おとなしくなって寝てしまった。
・・と、そこに警備員が通りかかり、強制排除に乗り出した。だが熟睡(泥酔?)しているらしくなかなか起きない。
僕の方はもはやこれまでと帰り支度を始めた。しばらくしてようやく目覚めたらしくわめき声が聞こえたが、僕は早々に退却中!
なにやら駅員さんまで動員されたらしく4〜5名で取りかかっている。
そうか、こういう構内では通行の邪魔になる迷惑行為で排除されて当然なんだ。と納得したが、自分から警備員などを呼びに行って、ことに巻き込まれることも遠慮したいし、そもそも安易に排除すること自体に抵抗もある・・
今後どう対応すべきか結論は出ないが、一生懸命吹いていれば、取りあえず静かになってくれる、ということは分かった。
(そう言えば、昔上野の地下道と言えばホームレスで溢れかえっていたんだな。。)

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