喫茶店にて

新宿で演奏の時間待ちのため、手頃なコーヒーショップを探したが見つからない。しかたがないので、ちょっと高そうだったがいわゆる正統派の老舗らしき喫茶店に入った。コーヒーの香りとジャズが静かに流れる大人の雰囲気。コーヒーをオーダーし、一緒にやって来た伝票をそっとひっくり返して、エッ！・・600円。
最近スターバックスやドトールなどチェーン店の200円前後のコーヒー値段にすっかりなれてしまうと、なんと高価なことか。
でも、そこは値段の違いだけのことはやはりある。こだわりの器、家具、空間、静けさ、客どうしの距離感、セルフではない客へのサービス、料金後払いの店とのつながり感etc.・・チェーン店にはない人間味と落ち着き、格調ある静かな時の流れが感じられる。高くてもそれなりの価値を持ち、それを客が支持し、楽しみに行きたいと感じれば不滅の需要はしっかりある。色々な店があり，必要に応じて使い分けられる、ということは実に幸せなこと、贅沢なことだ！最後のレジでの愛想の良さはちょっと過剰のような気もしたが・・

TOMAのライブ　　TOMAのCD　　TOMAのホームページ