箱根湯本に残る石畳の旧街道を少々歩いた。330年前、江戸幕府が作ったいわゆる国道。大きな石を敷き詰めたしっかりした道だが、ウォーキングシューズを履いているのにどうにも歩きにくい。しかしこれが当時としては、多くの人や馬などが行き交う非常に重要な道であったことは言うまでもない。今でこそ公共工事や道路行政のことが云々されているが、その当時、いや、つい最近まで、道路の充実は人々の悲願だった。建国、経済発展は、まず道ありき、であった。それが出来上がってしまえば、あって当り前、整備されていて当然、と日常化してしまうが、もう一度そのありがたさを感じるために、この石畳の道を歩いてみるのも悪くない。先人達の苦労や夢に想いを致せば、いかに今が幸せな時代であるのか、思い知らされるのである。


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