あまりにも大きな話し


命はどうやって生まれたのか?どこからやって来たのか?
昔からの古典的な疑問が、いとも簡単に解決されそうな記事が新聞に小さく出ていた。彗星のチリから「生命のもと」となるアミノ酸が見つかったという。人類にとっては、とてつもない「大発見」のはずなのに、何故こんなに小さな記事なのだろう。
この記事が信頼出来るものであれば、我々人類が持つ極めて大きな疑問の一つがクリアされることになるのではないか?と考えるのは時期尚早か。
宇宙には「生命のもと」が満ちあふれている。そして「地球」という、生命を育むための全ての条件を完璧に備えたこの星に「生命のもと」が降り注ぎ、生命溢れる星となった。宇宙には、生命を誕生させる仕組みが出来上がっていたのだ。
こう考えて、僕は心安らかになった。生命の誕生は、宇宙が出来る前から約束されていたこと。宇宙は「いのち」そのものだった・・深い感動を覚えるとともに、当り前のことのようにも感じ、すっかり安心してしまった。
しかしながら何故こんなに小さな記事なのだ!・・だから僕も、思わず、気負わず、ブログしてしまった。

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<2009.8.18付 朝日新聞 記事全文>
「生命のもと 彗星にあった」〜米無人探査機 アミノ酸採取〜

米航空宇宙局(NASA)は17日、無人探査機スターダストが彗星の近くで採取して地球に持ち帰った試料から、アミノ酸の一種「グリシン」が見つかったと発表した。グリシンは生命に不可欠なたんぱく質をつくる物質で、地球外でも生命が広く存在する可能性を示しているとしている。
スターダストは04年1月、地球から約4億キロ離れたところにあったビルト2彗星に接近。彗星の核から噴き出したガスやちりを採取=想像図=、06年1月に地球に持ち帰った。
NASAのチームがこの試料を分析したところ、グリシンが見つかった。グリシンが含む炭素原子の質量の特徴から、チームは「彗星由来と考えられる」と結論づけた。
ウイルスを除く地球の生命は、グリシンを含む20種のアミノ酸の組み合わせでさまざまなたんぱく質を合成し、生命活動に役立てている。NASAのカール・ピルチャー博士は「今回の発見は、生命の基本的な構成要素は宇宙に広く存在するという考えを支持し、『宇宙で生命は一般的なものかもしれない』とする見方を補強するものだ」とのコメントを発表した。

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