昨日のヘブン　20120917不忍池

　到着すると、アレ？いつもお客の座る木陰の縁石を沢山のプランターが占領している！困った・・とても貴重な場所なのに。"全国都市緑化フェアTOKYO"の会場となるとのこと、諦めていつも通りやることにした。

　　＜今橋幸夫氏撮影＞
　容赦ない強烈な日差しに負けないよう、1曲目はJazzテナー、スタンレー・タレンタインの名曲「Sugar」をガツンと始める。いつもより多少反応はあったが「結果」が出るまでには至らなかった。

　そして又粛々と進めていると、突然オジさんがやって来て「いいね〜・・」とまず千円札を一枚。「・・で”夜霧の忍びあい”をやってもらえませんか？」といいながら100円玉を2〜3枚。エーッ？と思ったけど実は僕も好きなメロディーでレパートリーに入っている。オジさんに「ではやります。が一応この曲だけね」と念を押して演奏。実は人前では初。周りを見ると人が急に増えてざっと20〜30人以上はいそうだ。終わるとそのオジさん案の定「次は・・・・・」と知らない歌謡ナンバーをリクエストしてくる。出来る訳がないので”蘇州夜曲”を提案、喜んでくれたのでひとまずそれで一段落。
　自分のペースに戻り、周りを見回すと一気に人々は消えている。それでいいのだ！僕は歌謡曲吹きではない・・それにしても歌謡曲は力があるな〜。。ビジネスとアートの狭間で苦悩する僕であった。

　リクエストは責任が自分にないので、多少自分にとって恥ずかしい曲をやっても堂々としていられる。そして人も引きつける。対して自分のセレクトは自己責任。それはそれで良いが、人はさっさと消え失せることも多い。これも学ぶところは大きい！

　あまりの暑さと、野外音楽堂からロック系サウンドの爆音が聞こえ始めたので持ち時間を30分早めに切り上げて終了。片付けていたらおなじみさまがお出でになり「あれ、もう終わっちゃったの？」「ゴメンナサイ！！」