ピーカン


2009年元旦はキリリと寒いが、気持ちの良い“ピーカン”の朝を迎えた。
“ピーカン”を辞書で引いてみると「天気がよいこと。快晴」とある。ちゃんとした日本語らしい。雲一つない晴れ渡った空のこと。
さて、現在、一昨年日本が打ち上げた月を周回する衛星「かぐや」により、「日の出」ならぬ「地球の出」の映像を居ながらにして眺められるようになった。月の陰に隠れていた地球が月の空に昇って行く。月には空気がないので気象状況というものがない、雲も霞もない。一年中雲一つない“ピーカン”である。いつもクリアーな地球を眺めることが出来る。そして地球の表情は、大気の状態、大陸の位置などで変化しているのがよく分かる。


地球から月を眺めると・・様々な気象状況の中、明るく輝くお月さまを堪能出来るのは“ピーカン”の時だけ。いつも“ピーカン”ではないから見上げる月の顔は様々な表情をもち、時に物語も生まれる。
地上から天空を眺めることは、生きている地球の大気の壮大なうねりとともにあるということだ。雲があり、霞があり、雨があり、雪があり、風があり、雷があり、嵐が過ぎて虹が広がり・・時に澄み渡ったピーカンの青空が広がる。限りなく深く豊かな地球の鼓動、息づき。我々を決して飽きさせない。何と表情豊かな惑星に住んでいることか!

月から地球を眺めることの出来る時代になって、この現実をより具体的に実感出来ることとなった。人類がこの地球に登場して何万年とも何十万年とも。しかしわずかこの数十年で、地球に居ながらにして、この「愛しき星」を外から眺められるようになった。いや応なく我々は地球で生かされているということを実感せざるを得ない時代になった。おまけに、そんな想いや感動を多くの人達に手軽に発信し共有出来る、この「ブログ」という手段も出来上がった。すべては同時進行している。
今起こっている世界同時不況も、これからの地球にとって必ずや大きな意義を持つ現象であると思う。
TOMAの「愛しき星」もどうぞよろしく!

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