投げ銭の限度額


先月の上野公園。しばらく僕の前に座って耳を傾けてくれていたご婦人。突然やって来て「”酒とバラの日々”出来ますか?もしやってくれたら3000円払います。」いきなり景気の良い金額を提示されたのにはビックリしたが、それはさて置き“酒とバラの日々”はストリートのレパートリーとして、一応は演奏出来るように準備してあったので、とにかく無事演奏することは出来た。

終了後、その女性がつかつかとやって来て「ありがとう、約束の3000円!」と言って、アッという間に投銭入れへ投げ銭。僕はとっさに「あ、そんなに要らないですよ!2000円でいいです」と急いで1000円札を一枚拾い上げて返し、ついでに「投げ銭を2000円以上頂いたら、CDを一枚プレゼントすることにしているんです!」といって"TOMA Ballads"を半ば強引に手渡した。その女性、訳が分からない(たぶん)まま、受け取って立ち去られたが、さて、どうだったんだろう・・
それはともかく、これが僕の、イレギュラーな投げ銭に対する、とっさの状況判断である。

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